有機合成をするには試薬が必要です。試薬は試薬会社から買うことができます。試薬会社は世の中にけっこうありますが、みなさんは試薬をどの会社から買うかをどうやって決めていますか?
ここでは私の独断と偏見で、みなさんがよく利用すると思われる試薬会社と、その特徴について書いていきたいと思います。
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各試薬会社の特徴
・東京化成工業
有機試薬の種類においては非常に種類が多いので、私は一番お世話になっています。「これはちょっとないかもなー」という試薬でも調べてみるとあったりします。
ホームページに構造式検索があるのも非常に便利で、痒いところに手が届く試薬会社だと思います。また、注文から納入までのスピードが速いイメージがあります。個人的にはまずここを調べます。
一方、汎用試薬は値段が高かったりしますね。
・和光純薬工業
試薬会社の中でも大手で、あの武田薬品工業に由来します。試薬のラインナップも豊富で、特に無機系の試薬に関しては値段、種類共に一番だと個人的に思っています。
試薬の品質も良く、さすがは大手といったところですが、納入のスピードが少し遅いイメージがあります。
ちなみに、ネット上で試薬を調べる時は、Siyaku.Comというサイトが和光純薬のサイトです。
・関東化学
こちらも大手ですね。大手だけあって品質は安定しているイメージです。HPLCの溶媒などはこちらで購入していましたね。
注文から納入までのスピードは普通くらいでしょうか。
・アルドリッチ
上記のどこを調べても無い試薬でも扱っていることがあります。ただ、海外の企業なので、国内に在庫が無くて試薬が輸入となる場合がけっこうあります。最終手段といったところでしょうか。
個人的にグリニャール試薬やn-BuLiなどは比較的安かった気がします。
・純正化学
たまーにですが、どこの試薬会社よりも安く売っている試薬があります。例えばピリジンとか安いかな。好きな人は好きかもしれない。
試薬会社によって得手不得手がある
上記に述べた会社の他にも、いろいろな試薬会社があり、その会社によって得意分野が違います。例えば、東京化成では5,000円だったけど、同じものが和光純薬では2,500円とかザラにあります。
試薬を買う時は、それぞれの会社の特徴を考えた上で、比較して購入することが必要だと思います。