研究室に配属されると、多くの場合は教授からテーマをもらうと思います。そのテーマの具体的な目標をしっかりと理解することが、まず何より先に行うべきことです。
何を当たり前のことをと思われるかと思いますが、最初に向かうべきゴールを具体的に設定しておかないと、間違った方向に進んでしまいます。
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具体的なゴール設定が重要
ここで重要なのが、「具体的に」ということです。
例えば、「化合物Aを合成して、その電気特性を調べる」というテーマを与えられたとします。そのテーマをもう少し具体的にすることが大事です。この場合は、次のような情報がさらに必要だと思います。
・電気特性を調べるために必要な化合物Aの量と純度
・与えられた期間
この情報が付け足されると、例えば「11月30日までに純度99%以上の化合物Aを10g作り、それを用いて電気特性を調べる」というように具体的な目標となります。
これならば、この目標を達成するために逆算して何gの原料を使って、この合成ルートを利用して・・・などと考えることができます。
もしこの目標が具体的でない場合、なんとなーく実験していたら化合物Aの量が足りなくなり、追加で合成するにも時間が足りないといったことになりかねません。
また、最終的に電気特性を調べることが目標なのに、途中の収率を上げるのに拘ったりするのもよくあるパターンです。モノさえ必要量確保できれば目標が達成できる場合、力技で作ってしまった方が早い場合も多いです。
具体的目標が無いと指示待ちになってしまう
具体的な最終目標が分かっていないと、そのために何をしたら良いかも分かりません。結果として、事あるごとに次の指示が無いと動けない人間になってしまいます。
指示待ちというのは、その分実験が遅くなるというだけでなく、なにより自分でやっててつまらないと思います。
「なんだか分からないけど言われたからなんとなくやってます」という人は、まずテーマ目標の具体化を行いましょう。分からない場合は教授や先輩に聞きましょう。
そして今自分がやっていることの意味をしっかり理解したうえで実験をやる。そうすることで、自分なりの考え方も生まれてきたりして、実験がより楽しくなります。
研究をやらせてもらえるこの貴重な瞬間を大切に、楽しく研究をやりましょう!