パスツールピペット廃棄

さて、いきなりですが、パスツールピペットって使いまわしてますか?

恐らくですが、研究室によって洗って使いまわす所もあれば、使い捨ての所もあるのではないかと思います。

ちなみに私の学生時代の研究室では使いまわしてましたし、それが当然だと思っていました。

ですが、企業に入ってからはバンバン捨てるので、少しもったいないような気がしています。

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使いまわしと使い捨てどちらが結局良いの?

さて、結論から言ってしまうとこの問題については、容易に回答できません。ケースバイケースです。

 

■どちらが安いかを考える

まずは値段を考えます。

パスツールピペットの単価としては、インターネットで軽く調べてみたところ安いものだと1本約6円でした。

次に、1本洗浄するためにかかる値段ですが、次のことを考える必要があります。

・洗うための溶剤
・洗う人件費

ここで、つぎのような仮定をたてます。

・1本あたりアセトン10mLで洗浄
・洗うための時間は5秒
・人件費は自給1000円

アセトンは一斗缶(18L)で4000円くらい(適当)とすると、10mLでは
0.01÷18×4000=約2.2円となります。

また、自給1000円の人間が5秒働くので、
1000÷60÷60×5=約1.4円となります。

そうなると、パスツールピペットを洗うのに必要な金額は、2.2+1.4=1本約3.6円ということになります。

使いまわした方が若干安いですかね。

 

★コンタミの可能性を考える

洗って使いまわすということは、当然コンタミの可能性が出てきます。

特に、触媒などを扱っている場合、ppmオーダーでも反応に影響が出る可能性もあります。そういったリスクを考えると、多少高くても使い捨てたほうがいいと考えることもできます。

 

★企業は使い捨て

さて、私の入社した会社はパスツール使い捨てです。というか、使いまわす企業の方が少ないんじゃないでしょうか?

その理由としては、

・タイムイズマネー
・人件費が高い

ということが挙げられます。

会社では結果を出すことが至上命題であり、そんなにお金をケチらない場合が多いです。

また、会社では社員一人当たりの人件費は、ざっくり自給4000円くらいになると思います。なので、上記と同じ計算をすると1本あたり約7.8円となり、むしろ使い捨ての方が安いじゃん!となります。

 

結論:どっちでも好きにするといいよ

散々書いてきて、結論はこれです。まあ、研究室のルールに従ってください。以上です。

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