就職活動は人生の一大イベントであり、これによって一生が左右されてしまうかもしれない大事なものです。できれば人生を懸けて打ち込むことができる仕事に就きたいと思うのは当然のことです。

大学で有機合成に携わった人ならば、それを活かした仕事がしたいと思う人も多いのではないでしょうか。

それでは、有機合成を活かした就職とはどのようなものがあるのか、特に今回は企業に絞って紹介していきたいと思います。

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どんな就職先があるのか

★製薬会社
有機合成を利用した製品には何があるのか、まずは薬です。薬局で売っている風邪薬や、抗がん剤などは、有機合成で作られているものが多くあります。それらを作るための研究に従事します。

大学の実験の延長のような感じであると話には聞きますし、有機合成をやっている人であればなりたい人は多いでしょう。しかし、人気であるがゆえに競争率は高く、そう簡単になれるものではありません。

 

★化学メーカー
製薬会社よりも少しハードルが下がるのが、化学メーカーという選択肢です。しかし化学メーカーは世の中にたくさんの数があります。リクナビやマイナビなどで化学メーカーで絞り込んでも、どこを受ければ良いのかいまいち分かりません。

そこで、化学メーカーの中でも、比較的有機合成を活かせそうな分野を紹介します。

●農薬
農薬は、医薬と同様有機合成で作られていることが多いです。しかも医薬よりは競争率がマシな印象があります。

●医薬品原薬、中間体
製薬会社と混同されることも多いですが、こちらは薬の成分となるものを、製薬会社から頼まれて作る仕事です。製薬会社がどんな化合物に薬理活性があるかを調べ、その成分となるもの、もしくはその中間体をメーカーに依頼します。その化合物の合成を行うのが仕事です。

●電子材料
有機ELや有機薄膜太陽電池など、電子材料分野でも有機合成を活かすことができるかもしれません。

●高分子
ポリマーです。私たちの身の回りはもはやポリマーだらけなので、かなりの数の会社が高分子を扱っています。しかし、こちらは低分子の有機合成とは若干毛色が違います。大学で高分子に携わっていた人の方が有利かもしれません。

●その他受託合成
受託合成を専門にする会社、もしくは受託合成部門を持つ会社は数多くあります。大企業が末端製品を作るために必要な原料となる化合物を、依頼されて作ることになります。

 

就職活動を行う上での心構え

就職活動をやって感じたこと、それは「上手くいかなかったと思ったらまず落ちる」ということです。特に私は高学歴というわけでもなかったので、面接などで自分をアピールできない場合、特に取る理由がなくなりますからね。

というわけで、これから就職活動をする人に向けて伝えたいのは、面接などで自分が納得できる対応ができるようしっかりと準備をしましょう、ということです。

それができて初めて土俵に立つことができるという感じですね。

逆にそれができていないと、いくら数を受けても意味がないと思います。

 

正直、就職活動なんて茶番はこの世から無くなってしまえばいいのにとか私は本気で思いますが、これが今の時代のルールであれば仕方ないのでしょうね。

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