有機化合物はだいたい体に良くないです。急性毒性を持つものや、少しづつ体に蓄積されていき、後々ガンなどの疾患を発症するものもあります。そんな危険な化合物から身を守るために、適切な恰好で、適切な保護具を着用して実験を行いましょう。
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保護具の種類について
★基本は白衣
合成をやっていると、いつどこから危険な物質が飛んでくるか分かりません。それは自分の実験であったり、時には他人の実験のとばっちりであったりしますが、白衣は普通の衣服よりは薬品に強いので、実験室内では白衣を着用するのを習慣にした方が良いと思います。
★保護手袋
保護手袋は非常に大切だと私は思います。どんなに注意して実験をしても、知らず知らずのうちに手に試薬は付着します。特に毒性の強い化合物を使っている際は必須です。また、新規化合物にはどんな毒性があるか分かりませんので、基本は素肌に薬品は着けないことが大切です。
保護手袋にはいくつかの材質がありますが、実験作業が行いやすいのはニトリル手袋やラテックス手袋などの手にフィットするタイプですね。ただたくさんの溶剤がかかるとダメになりやすかったりします。一方ポリエチレン等のビニールタイプは、滑りやすく操作性の面では劣りますが、価格が安いのがメリットです。
ちなみに私の場合は基本はニトリル手袋を常時着用、場合によってビニール手袋を重ねるというスタイルです。
★保護メガネ
実験をやっていると、思いもよらず薬品が跳ねたりすることがあります。それが目に入るとだいたい激痛が走り、最悪の場合は失明ということもあり得ます。特に、水酸化ナトリウムなどの強アルカリの溶液などを扱う際は必ず保護メガネを着用しましょう。というか、実験室では常に保護メガネを着用しましょう。