有機化合物には無数の構造が考えられますが、中でもよく出てくる定番の構造というものがあります。ここでは代表的な構造の中で、脂肪族炭化水素と呼ばれる化合物を簡単に紹介します。

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脂肪族炭化水素の種類3つ

アルカン

アルカンとは、炭素と水素で構成される化合物で、二重結合を含まないものです。炭素数別に、次のような名前になります。11個以降も名前があるのですが、とりあえず10個まで紹介しました。
また、右下にプロパンまでの構造式を書きましたが、構造式中のCと、Cに結合しているHは支障が無い限り省略しても良いというルールがあります。このサイトで紹介する構造式は、基本的には省略された構造で表しますので、ご了承ください。

炭素数=1:メタンアルカンの化学式
炭素数=2:エタン
炭素数=3:プロパン
炭素数=4:ブタン
炭素数=5:ペンタン
炭素数=6:ヘキサン
炭素数=7:ヘプタン
炭素数=8:オクタン
炭素数=9:ノナン
炭素数=10:デカン

重要なポイントとしては、原子と原子の間には結合があり、炭素原子は結合を4つ作ることができるということです。結合というのは、原子によって作ることができる個数に違いがあり、例えば水素原子だと1つ、酸素原子だと2つになります。

余談になりますが、皆さんがご存知のプロパンガスというのは、炭化水素のプロパンが多く含まれることから来ています。

アルケン

アルケンは、アルカンと同じ炭素と水素で構成される化合物ですが、構造中に二重結合を一つ持つものを言います。例えば、エタンの結合が二重結合になると、エチレンという化合物になります。二重結合というのは、2つの原子の間で2つの結合を共有するイメージです。
アルケン

アルキン

アルキンは、同じく炭素と水素で構成される化合物で、構造中に三重結合を一つ持つものです。エタンの結合が三重結合になると、アセチレンという化合物になります。

アセチレン

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