有機合成とは、「炭素原子を含む化合物を、化学反応を使って合成すること」です。

私たちの身の回りにも、有機合成を利用して作られたものがたくさんあります。一部の例を挙げると、例えば医薬、農薬、化粧品、有機ELなどが有機合成によって作られています。

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化合物とは

2種類以上の元素の組み合わせで構成される物質です。例えば、水(H2O)や二酸化炭素(CO2)なども化合物です。細かいところになりますが、水素(H2)や酸素(O2)などの一種類の元素のみで構成される物質は化合物ではなく、単体と言います。まあこの辺は定義の違いなので深く考えなくても大丈夫です。

化学反応とは

化学反応とは、ある物質を別の物質に変える反応です。例えば、水素が燃えると水になるのも化学反応によるものです。この場合、2つの水素分子(H2)が空気中の酸素分子(O2)と反応することにより、2つの水分子(H2O)になります。一般的に化学反応を表すときは、次のような反応式を使います。
反応式1
矢印の左側に反応前のもの、矢印の右側に反応でできるものを書きます。

有機合成は面白い

普通に生活している分には、有機合成というのは関わることはないと思います。有機合成を本格的に取り組むとしたら、大学の理系学部で、有機合成に関わる研究室に配属されてからになります。私も大学の研究室で有機合成に初めて携わったのですが、見事にハマってしまいました。イメージとしては、白衣を着てフラスコを使ってというように、まさに研究者!という感じです。

デメリットとしては女性が少ないこと、研究室があまりきれいではない(うちだけか?)、危ないものも多いなどですかね。ただそれを補って余りある面白さがあります。特に、モノづくりが好きな人はハマる確率が高いと思います。何気に理系の学部の中では就職もマシな方なので、理系の方で進路に迷っている人は一考の余地があるかと思います。

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